みなさんご存知の通りラグビーの歴史は約150年以上で、その間ラグビーも進化を続けてきました。
選手が着用するユニフォームもその時代を表すように進化を遂げています。
今回はラグビーのユニフォームを振りかえってみましょう。
スポンサーリンク
ラグビーユニフォームの20世紀までの歴史とは?
20世紀までのユニフォームは綿が主流だった
19世紀から20世紀はラグビーのユニフォームはウール、綿など天然素材が中心でした。
ウールや綿は肌触りがよく、着やすいユニフォームでした。
この頃の日本では、ラグビーは高校生の花園での全国大会や大学、社会人の大きな大会が冬に組まれ、冬季のスポーツのイメージが定着しています。
この頃のラグビーのユニフォームは綿素材の長袖でしたので、カラダの保温性が高い特徴が競技に向いていました。
この体温を保つ機能は非常に重要で、パフォーマンスの発揮に大いに役立ちました。
ユニフォームのカラーやデザインは現在と比較して、かなり限られた条件の中から、各チーム差別化をはかっていました。
ラグビーユニフォームは普段着として人気だった
ポロシャツに似た感覚でカジュアルに着用できたユニフォームは、学生や若者のファッションの一部として認められていました。
レプリカばかりではなく、オリジナルのデザインが豊富で個性あふれるユニフォームが目立ちましたね。
ユニフォームの襟は初期から付いていた
また、イングランド発祥の紳士のスポーツといわれるラグビーのユニフォームには、大きな襟がついていました。
日本ではイングランドタイプの襟ではなく、ニュージーランド襟タイプが多かったですね。
ラグビーのパンツについて
パンツはひざ丈までのスタイルで、カラーリングも単色のホワイトやブラックが多く、現在とそんなに変わりません。
在長さは多少変化がありましたが、生地はユニフォームに合わせていたと思います。初期のころはベルトを着けていたチームもありましたね。
ラグビーユニフォームの21世紀以降の歴史とは?
ユニフォームが長袖から半袖に変更
21世紀に入り、ラグビーのユニフォームは大きく変貌を遂げます。
2000年くらいにオールブラックスのユニフォームが、スタイリッシュかつ機能性を取り入れ始めたことがきっかけでした。
日本でもユニフォームは半袖が主流となります。ラグビーの競技場の整備が進み、ケガを心配する必要が減ったことが大きな理由でしょう。
ユニフォームの素材が機能的になる
素材も変わり、綿からポリエステル100%へ、そして機能性を持った繊維の開発が進みました。
手触りは滑りやすいので、プレーでスライディングが多いラグビーにおいては、ケガの防止に貢献しています。
また、汗や雨で受ける水分の速乾性が高く、パフォーマンス低下の防止に役立っていますね。さらに伸縮性をもっているので、選手は動きやすくなりました。
ユニフォームのデザインが大きく革新
日本ラグビー界は1995年にアマチュア宣言の撤廃からプロ化にシフト、チームの資金源としてユニフォームへの企業ロゴを取り入れることを始めます。
このときよりスポンサー企業や大会のロゴマークを正確に表示する必要があり、ユニフォームのプリント技術が高度化されました。
この技術によってユニフォームのデザインの自由度が高まり、洗練されたユニフォームが生まれていきます。
カッコ良くなったユニフォームから観客へのラグビーの魅力が一層伝わりましたね。
おわりに
ラグビーのユニフォームの歴史を簡単に振り返ってみました。
ターニングポイントは2000年あたりで
- 半袖と機能性
- ピタッとカラダに合うタイト感
- カッコイイデザイン
など、これらがユニフォームに導入され、選手のパフォーマンス向上やラグビー人気拡大の一助になっていますね。
進化を続けるラグビーのユニフォームにはこれからも注目していきたいですね。
スポンサーリンク