状況によっては大きく変動するスクラムの人数ですが、あまり知られていないルールです。
今回はラグビースクラムの人数にスポットを当てて細かく説明します。
スポンサーリンク
ラグビーのスクラムは試合に出場できる人数により変更される!
スクラムはフォワードと称されるメンバーが行い、スクラムの人数は原則8名、3列になって隊列を作ります。
しかしアクシデントが多いラグビーは、試合に出場できる人数が試合中減っていく傾向にあります。
そういった場合「スクラムの人数はどう変化するのか?」ルールを交え解説します。
最前列はフロントローの名称で人数は3名
フロントローにはポジションは2つあり、真ん中にフッカー1名、そのフッカーの両隣りにプロップが2名となります。
スクラムを組む最初のルールとして、フロントローの3名はポジション別に訓練している選手と定められています。
バックスしか経験がない選手はフロントローのポジションには着けないわけです。
これは、スムーズなスクラム進行ができないこととケガを防止することが大きな目的ですね。
2列目はセカンドローの名称で人数は4名
左から左フランカー(背番号6)、左ロック(背番号4)、右ロック(背番号5)、右フランカー(背番号7)と並びます。
ルールブック等は、フッカーは3列目と表記されていると思いますが、実際は2列目にスタンバイします。
ロック2名がフロントローの3名に頭を入れ、フランカーはプロップを押す形ですね。
ロックのポジションは、フロントローと同様に訓練を受けている選手と定められています。
3列目の人数はひとり
ナンバーエイトが最後方に着き、ロック2名の間に頭を入れます。
ラグビーでスクラムの人数が変更される理由とは?
スクラムの人数が変更される理由は、主に3つの理由が考えられます。
- フォワードの選手が不正なプレイでゲームに参加できない。
- フォワードの選手が負傷退場した。
- 双方のチームがFWの選手をそろえることができない。
以上のような理由から訓練を受けたFWが揃えることができない場合、スクラムの人数を減らしゲームが行われます。
基本スクラムの人数は8名で、3-4-1というフォーメーションはさきほど説明した通りです。
FWの人数が7名(1名減)になったケース
スクラムのフォーメーションは3-4-0となります。
ナンバーエイトがいない状態になりますから2列のスクラムです。
FWの人数が6名(2名減)になったケース
スクラムのフォーメーションは3-2-1となります。
フランカー2名がいない状態です。
3列のスクラムの状態です。
FWの人数が5名(3名減)になったケース
スクラムは3-2-0のフォーメーション、2列になります。
ナンバーエイトとフランカー2名がいない状態です。
これ以上スクラムの人数が減ってしまうとアンコンテストスクラムがレフリーから宣告されます。
アンコンテストスクラムとは?
スクラムを組みますがお互い押し合わず、ボールは必ず投入側の獲得となります。
日本国内では主に高校生までに適用されることが多いです。
セブンズでのスクラムの人数
セブンズのスクラムは3名で組みます。
15人制のフロントローにあたるフッカー1名とプロップ2名です。
ラグビーのスクラムの人数のトリビアがある?
ギネス世界記録に挑戦した話題です。
15人制ラグビーのスクラムの最大人数は通常8人ずつの16名ですね。
その約100倍に相当するスクラムが組まれているのをご存知でしたか?2016年の出来事です。
静岡県袋井市で1565名も参加するスクラムが組まれました。
2019年のラグビーワールドカップの成功を祈願して行われたイベントで、大きく盛りあがりましたね。
ラグビーの本場イギリスで1297名のスクラムがギネス世界記録ですが、今回それを大きく上回るスクラムが日本で組まれたため、注目を集めました。
まとめ
ラグビーのスクラムの人数は、様々な理由で変わります。
出場できるフォワードの選手が減るとスクラムの人数も変わり、フォーメーションも決まっていることが分かっていただけたのではないでしょうか?
スポンサーリンク