日本のラグビーチームの指導者は基本的に監督ですが、2015年に大きく躍進したラグビー日本代表チームの指導者は、エディ・ジョーンズ氏で肩書は監督ではなく、ヘッドコーチでした。
「なぜエディ・ジョーンズ氏は監督でないのだろうか?」と考えたことがありました。
この質問は、ラグビー未経験者に時々聞かれる質問でもあります。
また、日本代表には2013年からゼネラルマネージャー(GM)という役職もできました。
今回はラグビーチームや他の競技の監督、ヘッドコーチ、GMの違いについて調べてみました。
スポンサーリンク
ラグビーや他の競技の監督とヘッドコーチの違いについて
競技や国によって指揮官の呼び名が変わる
例えば、日本のサッカーは監督で統一されています。
しかし海外のサッカーチームはヘッドコーチやコーチという肩書が多いですね。
トップの指導者を支える日本でいうところのコーチは、アシスタントと呼ばれています。
続きましてバスケットボール。
日本でもBリーグが発足し人気が上昇中です。
じつはバスケットボールの現場のトップはヘッドコーチに統一されているんですね。
野球は日本では監督で統一されていまして、ヘッドコーチは2番手の参謀役が多く、ヘッドコーチは全てのチームにあるポストではありません。
一方メジャーリーグでは、ヘッドコーチが監督のポジションといえますが、新聞やテレビでは、フィールドマネジャーと呼ばれています。
最後にラグビーですが、最近までの日本代表がGM、ヘッドコーチ体制で監督がいませんでしたが、トップラグビー以下、監督が実権を握っているケースがほとんどです。
ゼネラルマネージャー(GM)の役割とは?
ゼネラルマネジャーの場合、役割はどの競技にも共通しているのではないでしょうか?
ゼネラルマネージャー、通称GMはチームの監督や選手、コーチの編成や日程などの運営の責任を持つことが多い役職で、チームのオーナーが直接指名することが多いです。
アメリカではGMにカリスマ性が求められ、球団の顔といっていい憧れのポジションです。
日本のラグビー界でGMと名乗ったのは、日本の誇るスーパースター、神戸製鋼の平尾誠二さんが最初でした。
また最近ですと、2012年からラグビー日本代表のGMとして活躍した岩渕健輔さんが有名ですね。
日本ラグビーを世界に導いた方です。
監督の役割とは?
現場での選手起用、采配や結果の責任を持ちます。
競技によってベンチで采配できる競技とできない競技がありますが、ラグビーはフィールドに入れないルールになっていますので、客席から大きな声で支持を飛ばしています。
ヘッドコーチとは?
ラグビー、野球、サッカーならば監督の仕事の代行を行うことが多い役職です。
選手への技術的なアドバイスよりも、試合に向けての準備や選手の調子の把握を行っていますね。
戦略は監督、試合ごとの戦術はヘッドコーチが責任を担うことが多いです。
最後に
日本のラグビー協会は2017年からGM制度を廃止し、総監督制度を導入しました。
ラグビー日本代表のヘッドコーチだったジェイミー:ジョセフ氏は総監督になりました。
GMとヘッドコーチの両方の仕事をしていくことになります。
このことにより、編成と現場の意見の食い違いがなくなり、現場重視のチーム作りが可能です。
これは2019年のW杯、2020年の東京オリンピックを見据えた組織変更といえそうで、日本代表の躍進、2015年W杯の再現が期待できることになりました。
試合や選手ばかりではなく、監督やコーチの仕事にも関心を持って、ラグビーを楽しんでいきたいですね。
スポンサーリンク