ラグビーの試合では、ノックオンが最も多いルール違反だといわれていますね。
ラグビーの試合中、ノックオンはひんぱんに起こることなので、初心者の方は、ノックオンを早い段階で覚える必要があります。
ノックオンについて、ひとことで言えば、プレイヤーの前方に、プレイヤーの持っているボールが落ちた時、ノックオンとなります。
しかし、プレイの流れなどからノックオンにならないこともありますので、経験の豊富なラグビー選手も、ノックオンについては、よく判断に迷います。
「どういった場面の時にノックオンになりやすいのか?」
また「ノックオンの反則を犯した後の、試合再開のセットプレイの種類はどのようなものがあるのか?」について、説明していきます。
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ノックオンとは、ラグビーの試合中に起こるルール違反の一つ
先ほど申し上げた通り、ラグビーボールがプレイヤーの前方に落ちますとノックオンになりますが、これは、手や腕からボールが落ちた場合に適用されるルールです。
したがって、頭、肩、背中、脚にボールが当たって落ちる場合は、ノックオンになりません。
ノックオンしやすい5つのケース
ラグビーの試合中、ノックオンになりやすいケースは、以下の5つ存在します。
- パスされたボールを落としてしまう。
- タックルされ、持っているボールを落とす。
- キックされたボールに対して「受けようとした瞬間」あるいは「キャッチした後」にボールを落とす。
- ラインアウトの時にスローワーから投げられたボールを「受けようする」あるいは「キャッチした後」に落とす。
- 雨の影響で持っているボールが手から滑ってしまい落とす。
以上の5つのケースになります。
また、故意にボールを落とすと、インテンショナルノックオンと言い、更に重いルール違反のペナルティが与えられます。
この場合は相手チームにペナルティーキックが与えられます。
ノックオンにならないケースは2パターン
反対に、ノックオンにならないケースについても、2パターンご紹介しますね。
- 持ってるボールが横、後ろに落ちたり、手や腕以外の部分に当たり、前方に転がった場合は、ノックアウトになりません。
- “チャージ”というプレイがありますが、相手選手がボールを蹴った瞬間や相手の持っているボールを取りに行く場合に、手や腕にボールが当たり、ボールが前に転がっても、ノックオンにはなりません。
ノックオンのあとのセットプレーは主に4パターン
ノックオン後のセットプレーですが、基本的にはノックオンした地点で、相手チームのマイボールのスクラムからプレイが再開されます。
- もし、ラインアウトでノックオンした場合、15メートル ラインでスクラムを組みます。
- ノックオンしたボールがタッチアウトとなった場合、ボールがタッチラインの外に出た地点でラインアウトを行うか、ノックオンが起きた地点でのスクラムのチョイスができます。
- インゴールのエリア内でノックオンした場合は、ゴールラインから5メートルの地点でスクラムを組みます。
ノックオンはレフリーの裁量も影響
ノックオンの判断はレフリーがするのですが、レフリーをする人によって、ノックオンを取る人と、取らない人と大きく分かれてしまう実情があります。
基本的にレフリーは、試合を円滑に進める役割です。
ノックオンをとりすぎると、試合の中断時間が大きくなり、試合時間が長くなるので、選手、観客も疲れが出てきます。
今回はノックオンについて説明してきましたが、ノックオンは ”ボールを落とすこと”がノックオンではなく、”落としたボールが相手のゴールに近づいたかどうか”がポイントです。
このポイントからノックオンを考えれば、ゲーム中や練習でレフリーの持っている特有の判断グセに、大きく生かせると思います。
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