ラグビーでボールを投げるシーンというのは、ざっくりいうと2つのパターンが考えられます。
- セットプレーであるラインアウトの時に、一人のスローワーが両チームに間にボールを投げ込む
- 通常のゲーム中に行われるパス
以上のように分かれます。
よくあるラグビー選手のボールの投げ方についての悩みは、
- 遠くに投げたいんだけど、うまくいかない
- 狙う方向にラグビーボールがまっすぐに行かない
この2点に集約されます。
こういった悩みの解決に向け、ラグビーボールの投げ方について解説します。
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ラインアウトでのスローワーの悩み
まずはセットプレーの一つであるラインアウトの時に、投げるスローワーの持つ悩みからです。
ラインアウトはタッチラインから5m、内側に離れた場所から10mの間に各チームが一列に並ぶことになっています。
人数は2人以上というルールが決まっているだけで、何人でも構いません。
ボールを投げられるスローワーは1人、各チームの列の間が1mの間隔がありますので、その間にまっすぐボールを投げないといけません。
ボールが左右にハズレますと、“ノットストレート”といわれる反則がとられ、チームはピンチになります。
反則を取られないように、遠く離れたチームメイトに正確にボールを送ろうと考えるため、緊張感は増します。
緊張しますと「ボールがまっすぐ行かない」、「自信がない」といった悩みを抱えるようになります。
投げるラグビーボールがまっすぐに行かない
スローワーにとっての悩みは、特に遠くに投げる場合にまっすぐ行かないことが多いですね。
特に、高校生以上になると、横の回転を掛けたスクリューボールを投げますから、このスクリューボールでのコントロールが重要になります。
スクリューボールは、サッカーのように両手を真上から振り下ろすスローインの仕方では、コントロールが難しいです。
なぜなら、遠くに投げようとすればするほど、スクリューさせる利き手のほうが強く働きますので、右利きなら向かって左に曲がってしまうからです。
これは、なかなか直せるものではなく、相当な訓練が必要になります。
投げ方を少し変えることにより、ラグビーボールがまっすぐ投げられるようになる
「では、どうやって投げれば良いのか?」というと、右利きならば、ラグビーボールを神輿を担ぐような姿勢で、右肩に乗せるように構えます。
また、両足も平行スタンスから、右足を引いた形をとります。
ボールの持ち方は同じで両端付近をつかみ、左手は添えるだけで、主に右手を押し出しながら、前方にラグビーボールを思い切って投げます。
この時に注意するポイントは2点。
- 回転させようと思わないこと
- 手首は曲げずに立てたままの状態で投げること
ボールは意識せずともスクリュー回転が掛かります。
この練習をくりかえせば、比較的早い時期に遠くにまっすぐ、ボールを投げ入れることができるようになるでしょう。
つまり、ラグビーボールを遠くにまっすぐ投げたいときは、投げ方を変えてみることがポイントになります。
遠くの味方にボールをパスしたいケースの投げ方
続いて、通常のゲーム中に行われるパスの投げ方についての悩みです。
通常のゲーム中に行われるパスの場合、遠くの味方にボールをパスする場合に、うまくいかないことがほとんどです。
遠くの味方へパスをする場合は、スクリューボールを投げることは同じですが、パスなので下から上に腕を振ります。
要点はパスを投げるときのラグビーボールを持つ手の位置です。
例えば、左側の味方にパスする場合は、ボールの真ん中あたりを右手で持ちます。左手は添えるだけにして、この状態でパスを投げます。
そうすると、あまり意識せずともスクリューがかかるはずです。
遠くに投げるときはポイントを意識して投げよう
実際ラグビーボールを思った通りに遠くへ投げることは、難しいです。
遠くへのスローインやパスができるようになると、大きな技術が身に付いたことになり、チームの戦術に大きな幅を持たせる選手として、まわりから認められるようになります。
簡単に身に付くものではありませんが、さきほどのポイントを重視して練習してみてください。
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