ラグビーの試合を見ていて、初心者の人によく「分かりにくい!」といわれる、ラインアウトというプレーがあります。
見た感じでは同じようにボールが外に出た場合でも、状況によりマイボールのチームが変わるからです。
また、ラインアウトはマイボールにもかかわらず、列の真ん中のラインに投げますので、「マイボールのメリットがわからない」と言われたこともあります。
このように、ラグビーのラインアウトについて、少しわかりづらい部分やルールも含めて解説していきます。
スポンサーリンク
ラグビーにおけるラインアウトとは?
ラグビーは反則やボールがタッチラインから出てしまうと、試合が中断します。
基本的に試合再開は、ラインアウトかスクラムの二つから始まります。
ボールのキック、相手のタックル、スクラムなど、ボールがタッチラインから外に出るケースは頻繁にあるのですが、そのたびに試合の再開のために行われるセットプレーがラインアウトです。
ボールがタッチラインから外に出れば、次はラインアウトと覚えてください。
ラインアウトはスクラムと同じく重要なセットプレー
ラインアウトは 1試合で20~30回ほど行われる重要なセットプレーです。スクラムよりは多い感じですね。
ラインアウトになる前にボールがラインの外に出て審判が旗をあげますが、これはサッカーとは逆で、ボールを出した方ではなくて、ボールを出された方、すなわちラインアウトでボールを投げ込むチームの旗が挙げられます。
ラインアウトに参加する人数はルール上何人?
スクラムの場合、参加人数はフォワードの8人と決まっていますが、ラインアウトの場合は何人なのでしょうか?
ラインアウトに参加できる人数は、最大フォワードの7名とバックス7名の合計14名(オールメンと呼ばれる)です。
ラインアウトはルール上“2名以上”とだけ、決まっています。またボールを出したチームは、列の人数を相手に合わせなければなりません。
また、バックスが参列する時には、フォワードのメンバーから10メートル以上の距離が必要です。
ラグビーにおけるラインアウトの並び方
ラインアウトの並び方は、まずラインに対し垂直に、各チームが1列ずつ並びます。
並び合う両チームの距離は1メートル離れていて、真ん中のラインを基準にしますと、それぞれのチームが50センチずつ距離をとることになります。
ボールを投げるひとであるスローワーはボールを外に出したチームの相手になります。
ラインアウト時、ボールの投げ込み方のルール
ラインアウトでスローワーが投げ込むボールは、両チームの列の真ん中に投げなければならないルールがあります。
マイボールなのに、少し変ですよね?マイボールのメリットは、あるのでしょうか?
・・・というと、実は投げ方により、自分のチームがボールを取れるコツがあるのです。
ラインアウトでマイボールの場合、自分のチームがボールを取るためのコツとは?
実は、スローワーはボールの投げるスピードと投げる距離を変化させることができるので、どうやって投げるのか、サインや掛け声で味方に伝え、準備をさせます。
このサインに合わせて選手がジャンプしますので、ボールが取れるわけです。
選手を担ぎ上げて、空中でボールを奪い合うシーンは、ラグビーの醍醐味といえます。
ラグビーのラインアウトにおける2つの反則ルール
ラインアウトでは、やっていけない2つのルールがあります。
- 2列の真ん中のコースにまっすぐボールが投げられなかった場合(ノットストレートと言います)
- ボールを持ってない選手にチャージや妨害をした場合
この2つのルールに反した場合は、反則が撮られます。
ラインアウトの条件付きのルール
実はラグビーでは、自分のキックで外にボールを出しても、ラインアウトのボールがマイボールになることがあります。
それはペナルティーキックの場合です。
先ほど説明したように、ラインアウトはボールを外に出したチームの反対のチームがボールを投げる権利があります。
しかし、ペナルティキックの場合、どの位置からでもキックでボールを外に出せば、ラインアウトのボールはマイボールになります。
ラインアウトの場所は、ボールの出た状況によって変わる
本来はボールの出た場所で ラインアウトがスタートしますが、
キックをした場所がグランドに書いてある22メートルラインを超えているかどうかと、バウンドしたかどうかが関係します。
- キックした場所が22メートルラインより自分のチーム寄りの場合
・バウンドは関係なくボールが外に出たところからラインアウト
- キックした場所が22メートルラインより相手チーム寄り(トライする方向)の場合
・バウンドして出た場合は、ボールが外に出たところからラインアウト
・ノーバウンドで出た場合は、ボールが出た場所ではなく、蹴った位置のラインまで戻りラインアウト
以上ラインアウトについて、基本的なところから、分かりにくいルールまで解説しました。
ラインアウトはスクラム同様、よくみるプレーです。早く覚えてラグビーを楽しんでくださいね。
スポンサーリンク